狭山事件は冤罪だ

7月6日(日)
私、内田ひろきが所属する狭山事件にとりくむ東葛住民の会の主催で、再審に向けての現地調査を実施した。
警察が自白強要したコースを歩き、最大の物証となっている自宅鴨居の万年筆発見現場を調査した。
万年筆は、警察による証拠ねつ造である。
現地の様子は区画整理事業によって、様変わりしている。
狭山事件とは、1963年に埼玉県狭山市で起きた女子高生殺害事件の容疑者として、被差別部落の石川一雄さん(当時24歳)が不当に逮捕された冤罪事件である。
この時代は、激しい部落差別があり、部落の子ども達も教育を奪われていた。
そこに目をつけた警察はマスコミに差別キャンペーンをひかせ、石川さんを別件逮捕し、警察のねつ造自白を強要した。
現在は国連の勧告を受け、裁判所が検察に証拠開示を求め、その一部が2010年に開示されている。
石川さんと弁護団は再審請求を続けている。
今年8月には裁判官と検察、弁護団による3者協議が開かれる。
今年は、事実調べと再審開始を勝ち取る正念場の年となる。
冤罪事件は、政治的意図を持つ権力犯罪と言っても過言ではないのだ。
地元、東葛地域では野田市で発生した幼女殺害事件において知的「障害」者の青山正さんに対する冤罪事件が起きた経緯がある。
私、内田ひろきが救援闘争に係わるこの野田事件は、物証となっている遺留品とされた鞄の写真と現在保管されている鞄とが異なる物であると言う鑑定を中心とした新証拠を用意して、いよいよ来週始めにも再審請求する予定である。
布川事件や足利事件を見ても警察や検察のマスコミと結託した権力乱用には大きな問題がある。
私、内田ひろきは差別と冤罪のない街づくりに努める決意である。
今年3月には、袴田 巖さん釈放と再審決定を勝ち取った。
袴田事件勝利の流れをバネにあらゆる冤罪事件の再審勝利を勝ち取りたいものである。


現地事務所にて内田ひろき

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