PAC3ミサイルはいらない

4月7日(土)
私、内田ひろきは下総基地と関係が深い習志野基地にPAC3ミサイルを搬入すると決まった時から、阻止闘争の先頭で闘ってきた。
習志野基地にPAC3ミサイルが強行搬入されたのは、2007年11月の事である。
沖縄県庁へ辺野古基地建設に関する環境アセスメント評価書を搬入した時と同じように、防衛省は深夜コソコソとPAC3ミサイルを運び込み機動隊を動員し、PAC3ミサイルの搬入を阻止する私、内田ひろきと仲間達に弾圧を加えたのである。
朝鮮民主主義人民共和国が今月半ばにも、人工衛星を打ち上げると発表した。
私、内田ひろきは内政干渉をされたくはないと同時に、他国に対して内政干渉をしてはならないと考える。
内政干渉は、国際紛争に直結するからである。
こうした視点から言論したいと思う。
まず言える事は、PAC3ミサイルの配備は有効な国際社会の形成を阻害してしまう事である。
PAC3ミサイルとは仮想敵国を意図的に作り出し、その国が発射した弾道ミサイルをイージス艦に搭載しているSM3が一義的に宇宙空間で破壊しそびれた場合に上空で、その弾道ミサイルを打ち崩す迎撃ミサイルだ。
2009年4月に朝鮮民主主義人民共和国が人工衛星を発射した際、政府は「射程距離20㎞のPAC3はピストルの玉をピストルの玉で撃ち落とすようなもの、何の役にも立たない」と証言している。
また、PAC3ミサイルには論理的な矛盾が余りにも多過ぎるのである。
政府ですら認めている通り、PAC3ミサイルの射程距離は20㎞なのだ。
PAC3ミサイルは移動展開で使用する事が原則となっている。
発射台に装備するまで組み立て作業にかなりの時間を要する。
仮に他国が弾道ミサイルを発射した場合、日本には10分程度で着弾してしまうのだ。
偶然に迎撃できたとしても弾道ミサイルの破片は、あちらこちらと広範囲に落下する。
命中しなかった場合は、PAC3ミサイルがそのまま斜め下に落下するだけなのだ。
こうした危険性は何も論じられないのである。
柏市を含む殆どの市区町村で防災無線に内蔵しているJアラートはミサイルの着弾を警告するが、この放送が入ってからでは、もはや身動きが困難なのだ。
だからと言って、もっと性能の良いミサイルや警報システムを求めれば、軍需資本と通信資本の利益をただ拡大するだけに過ぎず、対話による外交努力が程遠くなってしまうのである。
PAC3ミサイルは1発8億円、イージス艦に搭載しているSM3は1発20億円、ミサイル防衛計画全体では、一般会計だけで、毎年6兆円もの税金を軍需資本に垂れ流しする。
しかも、アジア近隣諸国に緊張をもたらす。
また、カタールでは、PAC3ミサイルが誤発射を起こしている。
こうしたミサイル防衛計画は粉砕すべきなのだ。
国際社会との関係は、対話による外交努力が不可欠なのである。
私、内田ひろきが所属する反PAC3実行委員会で下総基地と関係が深く、PAC3ミサイルが配備中の習志野基地に対し、以下の事項を要請した。

・沖縄・先島諸島、習志野基地をはじめとした各地の PAC-3部隊の展開を即刻中止し速やかに撤収すること
・「破壊措置=迎撃」命令を即座に撤回すること
・北朝鮮に対する「制裁強化」をとりやめること
・「ミサイル防衛」推進を中止すること
・先島への自衛隊常駐化を撤回すること
・日朝間の平和的対話外交の前提を速やかに整備すること

以上、平和的生存権を有する主権者として、強く求める。

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