11月3日(月)
現在、配布している内田ひろきニュース2014年総括号の記事を紹介します。
***2013年度決算から活動をみる***
2013年度予算には、柏市議会議員に就任して以降の3年間、提言してきた政策の多くが盛り込まれました。
事案によっては、他の議員とも連携し、実現した政策に関係する記事を2面から掲載します。
◆◇◆柏市立病院の移転建設計画に怒り爆発!!◆◇◆
私、内田ひろきは市立病院の柏の葉移転建設案には絶対反対である。
市長は住民説明会の場で、市立病院が二次医療としての今後担うべき役割として、200床規模の二次病院は、総合的に多くの診療科を担うのではなく、それぞれが専門や特色を持つ必要がある。
市立病院としては、小児科の充実と消化器内科などにより、地域の医療圏の中で貢献していく必要がある。
新しい場所で新しい病院を目指したい。
医師の確保においても、実現性が高い柏の葉移転建設案を選びたいと述べている。
また、9月議会終盤の答弁では、現在地に内科と整形外科を中心とした診療所を残し、新しい病院と何らかの交通手段で結ぶとも述べている。
しかし、市立病院は政策医療である為、現在地での建て替えが必要だ。
市立病院を柏の葉地域に移転すると現在地から二次医療が消えてしまう。
柏の葉地域では、辻仲病院が198の病床を稼働し、診療を開始している。
二次医療の空白地域を作り、民間医療機関と患者の奪い合い競争までも生み出し、柏の葉地域にわざわざ移転建設する案には大きな謎がある。
柏の葉地域に移転して建設するためには、疑問だらけの北部開発による区画整理事業地から新たに用地を取得する為、莫大な費用を必要とする。
このまま、柏の葉移転建設案に決定した場合に市長は、その財源として市債の発行も考えているようだ。
借金を積み重ねる事になれば、2013年度の包括外部監査で過大な稼働率予測だったと指摘を受けている南部クリーンセンターの建設で多額の借金をした二の舞となってしまうのである。
移転に係る総事業費全体で150億円以上を支出する為、柏市全域から異議を唱える事が重要だ。
不可解なマイナンバー制度???
マイナンバー制度は社会保障と税を一元管理し、住民の申請手続きを簡素化するとした名目で、個人に12桁の番号を付けて識別する。
人権と尊厳を剥奪する制度だ。
国家権力が個人情報を取得し、管理する制度は民衆統制のための凶器のようなものである。
特定秘密保護法と共に、市民を分断と孤立に追い込み兼ねない制度なのだ。
また、マイナンバー制度では警察が犯罪捜査の際、市町村に照会をかけ、個人情報を取得する。制度の運用を誤ると、冤罪や治安弾圧の引き金となってしまうのである。
マイナンバー制度は、さらなる監視社会をもたらすだけではなく、将来的な制度の規制緩和によって、財界の思うままに個人情報が資本の利益と市場競争原理に用いられる恐れがある。
財界の画策が濃厚なマイナンバー制度の問題は、個人情報の漏えいだけに留まらないのだ。
特定秘密保護法とマイナンバー制度が、ほぼ同時期にスタートしようとするファシズムに対して強く警戒するものである。
☆★☆新柏にバス路線ができる☆★☆
9月議会では私、内田ひろきがこれまで4回に亘って質疑・一般質問で取り上げてきた新柏駅から中心市街地へ向かうバス路線新設の実現についてが、市政報告の中で述べられた。
新路線は新柏駅(東口)を起点に、名戸ケ谷と中心市街地を通り、柏駅(東口)で終点となるルートである。
これまで新柏や永楽台、つくしが丘、豊住などの地区から柏中央地区に向かうためには、アーバンパークラインで柏駅まで出てから徒歩で目的地に行かなければならないと言う困難があった。
今回のバス路線新設によって、この困難が大きく解消する。
また、新路線は市民運動やボランティアなどの市民活動とサークルなどの生涯学習の拠点となるアミュゼ柏のすぐ近くにある柏2丁目停留所にも停車する。
現段階では一方通行の兼ね合いから、柏2丁目停留所は降車のみとなるが、新柏駅周辺地域からアミュゼ柏に出かけるための交通利便性が向上する。
新路線は9月29日から運行がスタートした。
誰でもが年を重ねても、子育てをしていても安心して病院や公共施設、買い物などに出かけられるようにする事は、インフラ面での必要な福祉なのである。
市長の市政報告からバス路線新設に関係する発言記録を抜粋し、以下に掲載します。
「新柏駅東口駅前広場の改良については、交通結節点機能の充実に向けたバス及び、タクシー乗車スペースの明確化、並びにタクシープール設置等の工事が、概ね完了しました。
現在、東武バスイースト社が、柏駅と新柏駅を結ぶバス路線開設に向けた手続きを進めており、今月29日に運行開始と聞いております。
これにより、地域住民の交通利便性が高まると共に、公共交通利用への転換が一層、促進されるものと期待しております。」
バス停を視察する内田ひろき
◇◇逆井中の通学路の安全対策が実現◇◇
逆井中前の道路拡幅が実現した。
経過は次の通りである。
2012年3月に逆井中周辺の通学路の幅員を拡げる工事が完了した。
2013年度からは予定していた全ての箇所を拡げ、総延長約530mの拡幅工事が完了した。
今年9月、上下線共にバリアフリー法で安全と定める幅員2、5mの歩道が完成した。
また、逆井中前の県道で、大型車の通行規制と迂回を周知する看板の掲示が2012年9月に完了している。
工事現場を視察する内田ひろき
◆高柳駅のこれから◆
高柳駅の柏ゆきホームと船橋ゆきホームを結ぶエレベーター付き跨線橋が今年3月に完成した。
これと合わせ、改札へ向かうためのスロープと駅構内に多機能トイレを建設し、同月から供用開始となった。
今後は東西自由通路を建設し、ホームを六実寄りに50m移動する。
現在のホームは、カーブ部分に差しかかっている為、ホームと電車の間が広く空いている箇所が多く、乗降の際に危険が伴っている。
東西自由通路は、2015年度末までに完成する。
最終的には島式ホームとし、東西自由通路の中央に改札を設けて橋上化する計画である。
また、高柳第3駐輪場付近の踏切改修についても今後の方向性が決まった。
この踏切は、線路部分に差しかかると2車線であった道路の幅員が1車線分まで狭まってしまう。
私、内田ひろきの質疑・一般質問の中で、今年度から東武鉄道との協議に入り、来年度に国庫補助を申請し、再来年度末までには踏切の改修を終え、道路の幅員を拡げる事が明らかとなった。
◆北柏駅のこれから◆
永年、懸案となっていた北柏駅(北口)のバリアフリー化と区画整理事業の今後の方針が、ようやくまとまった。国道6号線をまたぐ陸橋の入り口階段には、エスカレーターを設置する。
来年度に国庫補助を申請し、再来年度に設計に入り、その翌年の2017年度にはエスカレーターが完成する。
エレベーターは、区画整理事業の進展と合わせ建設する事になる。
これらと並行し、陸橋から改札口に向かうまでの間にある階段のバリアフリー仕様についても、JR東日本と協議を進める必要がある。
また、区画整理事業の変更案が、新たに事業認可を受けた。
今回の変更計画では、事業完了期間を2023年度まで延長し、事業費を大幅に圧縮する。
北口ロータリーに入る都市計画道路と国道6号線の交差が、地下道立体交差から十字路平面交差となる。
区画整理事業の進捗に現実味を帯びてくる一方、青写真が変わることによる弊害も現れている。
事業区域外の伊藤ハム工場方面から北口陸橋に向かう歩道が迂回路となる。
柏市は、この歩道のニーズが高い事が確認できれば、事業期間内に区域内地権者が不利益を被らない事に配慮しながら、計画の一部変更などの検討をしたいとの意向を示している。
高柳駅と同様に、北柏駅(北口)のバリアフリー化と区画整理事業の完了は、これまで先延ばしになってしまっていた。
今後、高齢化社会を迎える事からもうこれ以上、先延ばしにしてはならないのである。
※北柏駅(北口)陸橋は区画整理事業が完了しても既存のまま残ります。
■柏駅にホームドアができる■
アーバンパークライン柏駅の大宮ゆきホームと船橋ゆきホームに東京メトロや都営地下鉄の一部にあるような柵式ホームドアができる。
バリアフリー法によるとホームドアは、1日の乗降客数が10万人を超える駅に敷設するとしている。
しかし、車両によってはドアの数や位置が異なる事、財源の確保などの課題が山積し、全国的に整備率は伸び悩んでいる。
アーバンパークライン柏駅のホームドアは、今年度末までに完成する。
同様に柏市民の利用頻度が高いアーバンパークライン船橋駅の柏ゆきホームにも柵式ホームドアができた。
アーバンパークライン船橋駅のホームドアは、今年3月に完成した。
整備費用は国と市、鉄道事業者が3分の1ずつ負担する。
柏駅と船橋駅のホームは、朝夕を中心に人がごった返す。
ホームドアの整備目的は、ホームから線路への転落を防止することである。視覚に「障害」のある私、内田ひろきは何度かホームから線路へ転落した経験がある。
この内の2回が柏駅の大宮ゆきホームだった。
柏駅と船橋駅にホームドアができる事で、誰もが年を重ねても安心して駅を利用できるようになるためのステップを踏み出したのである。
<<北部開発の規模縮小が実現>>
柏たなか駅周辺の開発は、独立行政法人UR(都市再生機構)が事業主体となり、国策として進められてきた区画整理事業である。
柏市議会議員に就任してから私、内田ひろきだけは全ての議会で、柏たなか駅周辺の開発に反対する立場からこの問題の審議に臨んだ。
2011年秋には、地権者に対する意向調査を実施し、反対が4割を占めた。
運動体は農地死守と財政健全化を訴え、大室東地区を区画整理区域から除外するよう要求を続けてきた。
URは、区画整理事業からの撤退を決めている。
この間の私、内田ひろきの質疑・一般質問で市長と都市部長から、URが同地区の区域除外と開発の規模縮小を表明し、URの先行取得地を全て柏市に無償譲渡する事を条件に同意する旨の見解が述べられた。
・・・2年目を迎えたチャレンジドオフィスかしわ・・・
2012年、12月議会の質疑・一般質問で私、内田ひろきが提案したチャレンジドオフィスかしわが2013年4月から始まった。
チャレンジドオフィスかしわは、障害者就労支援センターの事業として、知的や精神などの「障害」者3名とジョブコーチに当たる2名の職員を雇用し、「障害」者が郵便物の発送作業や文書の仕分け作業などの公的業務に従事する。
将来は、民間への就労を目指す。
民間に就労する事で、空いた定員枠に新たな「障害」者を雇用する仕組みである。
事務所は、教育福祉会館に設置している。これと類似した事業は、既に県内では、県と市川市、佐倉市が開始している。
また、柏市に引き続いて松戸市でも開始した。
チャレンジドオフィスかしわを視察した際、ジョブコーチに当たる2名の職員は「障害」者と働く事で、市職員の意識改革に繋がると語っていた。
チャレンジドオフィスかしわは、「障害」者の新たな雇用を開拓する先進事例である。
・・・広報かしわリニューアル・・・
昨年度から、広報かしわが大きく変わった。
2012年、6月議会の質疑・一般質問で私、内田ひろきが提案したカラーユニバーサルデザインの概念が取り入れられた。
カラーユニバーサルデザインは、色弱「障害」者と弱視者にとって読みやすい色使いと書体を使用している。
多くの人は年を重ねて行くにつれ、徐々に物が見づらくなる。
色弱「障害」者と弱視者は災害時などの情報収集に戸惑う。
情報格差を解消する事は、喫緊の課題である。先進事例としては、東京都足立区が広報だけではなく、回覧資料やゴミ出しカレンダーなど、行政が発行する多くの印刷物とホームページにカラーユニバーサルデザインを取り入れている。
柏市でも今後は、ホームページにもカラーユニバーサルデザインを採用する可能性について検討が始まる。
カラーユニバーサルデザインには、UDフォント(ユニバーサルデザイン書体)を使用している。
UDフォントは「障害」者や高齢者だけではなく多くの市民にとって、より読みやすい書体であるとも言われている。
将来的には、役所だけではなく民間にも協力を求め情報誌や掲示物などを含め、UDフォントを用いたカラーユニバーサルデザインを導入したいものである。