柏自主夜間中学のとびらの会

3月27日(木)
今日は、この1年間を振り返る会を開いた。
進学や就職で柏自主夜間中学を旅立つ生徒さんとスタッフを31名の参加者で、激励した。
最近、柏自主夜間中学では、学齢期の通学者が目立つようになっている。
2006年に教育基本法が改悪され、ゆとり教育からの脱却を掲げた新学習指導要領によって競争をあおり、子ども達の個性を阻害する学校運営がはびこり始めた。
また、教育労働者は意味のない研修と書類作成に負われ、教材研究や生活指導に充てる時間すら確保できない実態なのだ。
こうした劣悪な教育環境を改善する事で、子ども達一人一人に向き合う時間が確保できる。
子ども達が考える力、自らを主張し表現する力、他人との違いを受け入れる力を身につけられる学習環境の整備が急務である。
柏自主夜間中学は、複雑な家庭環境で、自宅に学習空間が持てない子ども達や親の所得格差が学力格差に直結している子ども達の学びの場を確保し、他の学習支援NPOと連携を深め、高校受験を希望する生徒さんに対しても何らかのアドバイスができる体制づくりが問われている。
帰宅してテレビをつけると袴田 巖さん釈放と再審決定のニュースが流れていた。
冤罪事件は、政治的意図を持つ権力犯罪と言っても過言ではないのだ。
獄中で人生を奪われた無念な思いは、狭山事件の石川一雄さんや野田事件の青山正さんなどと共通している。
私、内田ひろきが救援闘争に係わるこれらの事件も早期に再審を勝ち取りたいものだ。
そのために、どうしても証拠の全面開示が必要なのである。
そもそも、弁護士が証拠開示請求をしなくてはならない制度自体に問題がある。
「障害」者や外国人、被差別部落出身者だからとしたマスコミや警察、検察の国家権力乱用による情報操作と差別キャンペーンを廃絶し、冤罪が起きる社会構造を変えるべきである。
2012年に記述した柏自主夜間中学の公開講座では、狭山事件の石川さんを招いて話を伺った。
当たり前な事だが、袴田さん釈放と再審決定のニュースには感無量の思いだ。
権力犯罪と闘うためにも、国策や自治体施策の不備により、学びを奪われ犠牲となった義務教育不就学者、未修了者や学齢期の子ども達が考える力、自らを主張し表現する力、他人との違いを受け入れる力を身につけられる学習環境の整備が急務である。

カテゴリー: 活動記録   パーマリンク

コメントは受け付けていません。