11月1日(月)
今日は、アンダンテ~ 稲の旋律~の上映会。
朝からドシャブリの雨でどれくらい人が集まるか、心配だったがアミュゼ柏のホールは溢れんばかりの人で埋め尽くされた。
全国で上映会を展開するとの事なので、アラスジには触れないでおこうと思う。
この映画では、新自由主義の歪みにより生み出された課題が浮き彫りとなっている。
着目点は農業だろう。
農は、食を支えるだけではなく資源循環や人間の心を癒す緑と生命の英知と言った幅広い役割を担っている。
これに対し、政府はFTA(自由貿易協定)に加え、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)で関税をとっぱらおうとする暴挙に出た。
こうした近代農政の矛盾が露呈している。
この映画を通じ、一次産業の在り方を問い直すことができれば、良いと思う。
午後は羽田空港第四滑走路の供用開始に伴う柏市への影響を調査した。
内田ひろきニュース2010年特別号の記事を一部抜粋。
柏の空が危ない!!
今年の10月に羽田空港第四滑走路が供用開始となる。
是に伴い、羽田に向かう航空機が南風時に正面を飛行する航空機を避ける為、3日に一度の割合で柏市の南部地域を地上から約1200mの位置まで下降し、着陸体制に入る。
便数が増えると早朝6時から夜間11時まで5分毎にこの上空を通過するとの事だ。県の説明によると、飛行時の音量は69デシベルで騒音被害は少ないとしている。
しかし、この地域は下総基地の航空機が低空を飛行している為、相乗的騒音被害はまだ計り知れない。
民間機の高度を下げた結果、自衛隊機との接近による事故も不安材料の一つだ。
私、内田ひろきは1月28日に県を通じ、羽田空港と下総基地に対し、十分な安全対策を強く要請した。
現在、航空需要は伸び悩み、限界のいきに達している。各航空会社共に機体を小型化し、増便しようとする計画に対しては、供給過剰と言わざるを得ない。私、内田ひろきは住民犠牲の上に資本の利益が成り立つ経済構造に深い疑問を感じている。
下総基地の訓練時の空域は滑走路を中心に半径9㎞、地上から約900m上空の範囲である。
つまり、羽田に着陸する機体との高度差は300mと至近距離まで接近する。
下総基地は防衛機密を縦に訓練飛行の詳細を公表しないあり様だ。
政府の羽田ハブ化発言を受け、成田空港は農地収奪に焦り、これに対抗する羽田空港は5本目の滑走路建設を模索しているようだ。
羽田の滑走路を建設する為、房総半島の山々をマルハダカにし、その復元に産廃混じりの残土が埋められる懸念もある。
このような空港の拡張合戦で、危険と騒音下に住民をさらし、自然環境と農業を破壊する航空行政を今こそ、根本的に見直す時だ。