取られてたまるか農地・いのちシンポジウム 

11月24日(日)
私、内田ひろきが事務局を務める市東さんの農地取り上げに反対する会の主催で取られてたまるか!農地・いのち「強制収用」に立ち向かう成田の農民・いまに生きる農民根性!国策への抵抗!人のつながり!シンポジウムを開催した。
私、内田ひろきの後援会である柏の自治力を活かす会の仲間と9人で、参加した。
現地実力闘争と一体となり闘っている裁判闘争の判決公判が7月29日に開かれ、千葉地裁は「市東孝雄さんの農地を空港会社に明け渡せ」との不当判決を下したが、仮執行宣言が付かなかった為、空港会社は焦りに焦っている。
これからは、市東孝雄さんを巡る控訴審闘争で新たなる局面に入り、三里塚闘争は決戦の時となりそうだ。
ここ数年の三里塚闘争はこれまでに増し、緊迫した情勢である。
2010年に千葉地裁は、現闘本部撤去の判決を下したが、仮執行宣言が付けられず、一昨年5月に東京高裁が仮執行を命じた。
つまり、現闘本部は最高裁の決定を待たずに、国策暴力によって撤去されてしまった。
この際、裁判を傍聴していた空港反対同盟の農民とその支援者に対し、不当逮捕と言う弾圧を加え、一昨年8月には深夜から空港会社は、8・6広島闘争に多くの仲間が結集したすきにコソコソと現闘本部を破壊したのである。
正に権力による民主主義への挑戦なのだ。
現闘本部の破壊攻撃は、一昨年の柏市議会議員選挙の最終日。
この攻撃と真っ正面から対決した仲間達が午後から選挙闘争に結集し、柏駅(東口)を練り歩いた事が記憶に甦る。
大変な時に駆け付けてくれた仲間達に感謝の気持ちである。
今日のシンポジウムでは、元立教大学名誉教授で農業経済学者の石原健二先生から話を伺った。


会場にて内田ひろき

講演レジュメを以下に抜粋。

農は誰のものなのか-失われた公共性を求めて

1.TPPと農業の危機

・米と農地問題-農業政策は出来事が起こってから

・閉鎖性の中の危険の向上-より一層の米の輸入

・すでに自由化されている日本の農業

2.完全自由化となる米価政策-大正の米騒動以前の状態に

・米の流通は商社の手の内に-食管法の廃止と食糧法、その改正

・なくなって行く政府の役割-備蓄は民間に、政府米に価格調整力なし

・<米は消費者にとって高く、生産者にとって安く>

3.建設自由のもとでの農地

・新都市計画法(1968年)と建築基準法(1970年)

・計画なき開発とその矛盾-高めの用途地域の指定

・バブルの崩壊と建設自由の到来-公共事業中心の経済運営

・阪神淡路大地震とショック・ドクトリン

・農地利用権では満足しない財界-農地取得を求める

4.消費税と農業-市民への配慮と地域を失った農業政策


三里塚の現地で空港反対集会にて
市東孝雄さんと内田ひろき

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