市東さんの農地取り上げに反対する会シンポジウム

11月9日(土)
私、内田ひろきが事務局を務める市東さんの農地取り上げに反対する会の主催で、おかしくないか?大きく「間違っている」のじゃないか!市東さんの農地 請求異議控訴審をテーマとしたシンポジウムを開催した。
私、内田ひろきの後援会である柏の自治力を活かす会の仲間も多数が参加した。
今回のシンポジウムでは、市東孝雄さん本人から発言を頂戴した。
今日のシンポジウムでは、次の基調報告を確認した。

基調報告から抜粋。

「市東さんの農地取り上げに反対する会」のこの間の状況や今後の活動について、事務局から報告します。
本日は第14回目のシンポジウムです。
趣旨については、お伝えした通りですが、市東さんのインタビューや弁護団諸先生のお話しなどを通して、改めて市東さんの闘いの核心を再確認し、今後の闘いを更に切り開いていきたいと考えます。
さて今年、秋だけを取り出しても私たちに幾つかの大きな出来事がありました。
1つは9月24日請求異議控訴審の第1回公判が開かれました。
この裁判で取り上げようとしているのは、約7300平米、別件と合わせると市東さんが耕す農地の実に73%にも及びます。
約1万3千㎡の農地を巡る請求異議裁判です。
市東さんは冒頭陳述で「一審判決は絶対に受け入れられない」とその強い意志を陳述されました。
思い返せば約3年前の2016年10月最高裁で上告が棄却され、取り上げ判決が確定されましたが、市東さんと弁護団の驚くべき力で請求異議裁判を認めさせ、強制執行を阻止してきました。
そして請求異議控訴審、一発結審をはねのけ、第2回が来年1月16日に設定されています。
2つ目は千葉地裁における耕作権幾つかの裁判です。
文書提出や証人喚問などを巡って暫く停滞していましたが、10月以降激しい闘いが再開されました。
3つ目は千葉に大きな被害をもたらした2つの台風と大雨です。
市東さんの被害は比較的軽微だったとお聞きしていますが、自然の脅威や農業の大切さや自分たちの生活や社会、産直農業の意義について改めて考えさせられました。
4つ目は、10月27日から成田空港A滑走路夜間発着が1時間、午前0時まで延長されたことです。
報道によると周辺住民の7割が時間延長に反対で、残りの3割もやむをえないとするもので、誰も賛成しない中での強硬実施でした。
さて「市東さんの農地取り上げに反対する会」は2006年秋の発足以来、井村弘子さんと坂本進一郎さんを共同代表に活動を進めてきましたが、既に会報でお伝えした通り、7月7日に井村弘子さんがお亡くなりになりました。
享年98歳でした。
長年にわたる市民運動のリーダーとしての豊富な経験からいつも的確な判断と指導を頂いたことに改めて感謝申し上げ、ご冥福をお祈りしたいと思います。
今後会の活動は坂本進一郎さんを代表に進め行きます。
みなさま、ご協力をよろしくお願いします。
この13年間私たちは、市東さん、弁護団、そして皆さんと共に、国・公団・航空会社による不当・不法な農地取り上げに反対する闘いを進めてきました。
農地を守る市東さんのたたかいを広く知らせ、支援陣形をつくって裁判財政を支えることに力を注いできました。
毎年秋のシンポジウムでは、空港と農業の公共性や農業・農民の権利、産直型協同性など、この運動の大切さを考え深めてきました。
現地調査と勉強会、会報の発行を含めて、これまでの方針を堅持・継続し、それを更に強化させます。

1.来年1月16日の請求異議控訴審第2回に向けた傍聴闘争の強化を図ります。
そして控訴審と耕作権裁判、のみならず、市東さんの農地に繋がるすべての裁判を一体として捉え、1つ1つの裁判、1つ1つの公判、そして1つ1つの集会やデモに結集します。
2.そのために、市東さんのたたかいを広く知らせることがなにより大切です。
お集まりのみなさん。運動の広がりは、一人一人の意識と力によります。今なにが起きているのか、一人でも多くの人に知らせてください。そして会員拡大に力をかしてください。
3.法廷外行動を一層強化します。
今年8月以降、東京丸の内にある成田空港会社東京事務所前で4回情宣活動を行
いました。
また東京高裁前やいろんな集会で情宣活動を行ってきましたが、これを継続し更に工夫を加えながら強化していきます。
4.引き続き「現地調査」を実施するとともに、「天神峰カフェ」との連携を図りながら、異変があれば、直ちに現地に駆けつける陣形の強化を図っていきます。
5.最後に市東さんの会の財政です。
ここ数年弁護団の活躍に財政が追いつかず、6月末決算時120万円の弁護団への未払い金を抱えている状況です。
何とか健全な財政体制を作り出していくため、会員拡大と特別カンパにひき続きご協力と尽力をお願いします。

最後に改めて確認します。
来年早々1月16日第2回請求異議控訴審が開かれます。
いよいよ重大な時を迎えています。
市東さんの農地を取り上げさせないために、私たちは市東さんと共にこの13年間を闘ってきました。
そして着実・確実に国・成田空港会社を追い詰めてきました。
気負うことなく確信をもって行動しましょう。
一層共に闘っていきましょう。
そして勝利しましょう!

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