6月議会が終わる

6月20日(水)
柏市議会では6月定例議会が会期末を迎えた。
今日の審議では、新農業委員会制度に移行して初となる農業委員を任命するための人事議案を審査した。
2016年3月議会で私、内田ひろきは農業委員会委員選出方法の選挙方式を廃止して市長任命方式に変更する条例に反対した。
独立行政機関である農業委員会委員選出方法は、公選制だったが、これを単なる市長任命制に変えてしまった。
安倍政権が進める農政改悪を鵜呑みにした条例である。
戦後の教育に政治が介入してはならないと言う理由から、教育委員会制度が設けられ、教育委員会委員の選出方法に公選制が取り入れられたが、いつの間にか単なる市長任命制に変えられてしまった。
柏市を含む全ての市町村は国に追随し、今度は農業委員会制度で、同じ歴史の過ちを繰り返そうとしている。
農業委員会委員選出方法を公選制から単なる市長任命制に変えてしまう事は、その時々の市長と人事議案を同意する議員の意向が色濃く反映してしまうのである。
結果として、農業への企業参入を容易にし、ゼネコン・デベロッパー資本の利潤追求と農地転用による巨大開発を後押ししてしまうだけではなく、労働者・民衆の雇用と食を奪う経済戦争のための既成事実を市町村が作ってしまい兼ねない。
これが、安倍政権が進める農政改悪を鵜呑みにした新農業委員会制度の正体なのである。
さらに、新農業委員会制度では昨年の12月議会で、農地利用最適化推進委員を任命するための関係条例改正案が強行採決された。
農業委員会制度解体と種子法廃止がほぼ同時期に進められるのは、食の破壊に直結する危険な政策である。
将来の安全な食が守られるのか心配でならない。

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