三里塚の現地で空港反対集会

10月11日(日)
私、内田ひろきの後援会である柏の自治力を活かす会の仲間と6人で私、内田ひろきが事務局を務める市東さんの農地取り上げに反対する会と合流し、三里塚の農民畑で行われた空港反対集会に決起した。
いよいよ、市東孝雄さんを巡る裁判闘争は東京高裁での不当判決を受け、上告審に入った。
これまでの判決公判では、現地実力闘争と一体的な闘いで仮執行宣言を阻止し、三里塚闘争は決戦の時を迎える。
食料自給率が40%を割り込んでいる現在、成田空港の拡張と農業を比較すると農業に公共性があるはずだ。
国は、日米軍事同盟と並ぶ日米経済同盟であるTPPを推進するためにも市東孝雄さんの農地を取り上げ、成田空港を拡張しようと躍起になっている。
また、成田空港の軍事転用に焦っている。
地元、柏に目を転じて見ると、国策として進められてきた柏北部開発では、農地を収奪し、既に多額の税金がゼネコン資本に吸い上げられている。
国策で農地を奪い、開発する攻撃は成田空港の建設と同じである。
また、南部・沼南地域の上空は空港の拡張合戦に伴い、3層空域となっている。
下総基地の航空機は、地上から900m上空の範囲で飛行する。
2010年に羽田空港第四滑走路が供用開始となってからは、南風時に羽田へ向かう航空機が地上から1200m上空まで下降し、下総基地の航空機と300mの高度差にまで接近し、着陸態勢に入る。
成田空港を飛び立つ韓国便の全部とヨーロッパ便の一部は、気流に乗り切れず、柏の上空ではまだ離陸途上なのである。
航空機の運航は、離着陸時に最も危険がある事は言うまでもない。
住民を危険にさらし、農民の生きる権利を剥奪し、農地を収奪する空港の拡張合戦には公共性の一欠けらすらないのだ。
デタラメな空港政策と真っ正面から対決し、成田空港の廃港を要求する三里塚闘争は、まさしく正義なのである。
今日の集会では、次の方針を採択した。

集会宣言から抜粋。

本日の集会は、「最高裁による強制収用許すな! 第3滑走路粉砕! 安倍政権打倒!」を掲げた、重大な決意を込めた集会となった。
安倍政権は9月19日、連日国会をとりまく数万の民衆の抗議の中、参議院本会議での戦争法案の採決を強行した。安倍に対する民衆の怒りと危機感が沸騰している今、本物の反戦闘争が求められている。
三里塚闘争は来年7月、満50周年を迎える。半世紀にわたって軍事空港阻止を貫き、体を張ってたたかいぬいてきた。今こそ、その真価を発揮する時だ。市東さんの農地を守るたたかいは、安倍戦争政治に立ち向かう決定的たたかいだ。
市東さんの農地裁判は、6・12東京高裁不当判決をうけ、最高裁上告審闘争へと舞台を移した。3代100年耕し育てあげた農地は、市東さんにとって命と同じであり「お金にかえられない」大切な農地である。強制収用を許さない最高裁緊急5万人署名をあらゆる闘争現場に持ち込み、広範な市民に訴え、市東さんを支える強力な支援陣形をつくり出そう。
第3滑走路計画は9月17日、国交省、千葉県、地元9市町、成田空港会社による「4者協議会」が開かれ具体的な動きを開始した。しかし羽田空港との競争で敗勢にある成田は、年間30万回ある発着枠は22万回しか埋まらないばかりか、騒音下住民への騒音対策も放置したままだ。24時間空港化とBラン1000メートル延長はもとより、第3滑走路計画など問題外である。何よりも反対同盟の存在とたたかいがある限り絶対に不可能だ。国交省の狙いは明らかだ。戦争法成立を背景にした軍事転用に他ならない。周辺住民とともに絶対に粉砕する。
辺野古新基地建設を阻止する沖縄のたたかいと連帯し、農地死守・実力闘争の爆発をかちとろう。川内原発2号機の再稼働が目前に迫っている。全国の原発再稼働を阻止し、すべての原発廃炉へたたかおう。福島の怒りと苦悩に寄り添い、ねばり強くたたかおう。TPP大筋合意を許さず、締結粉砕へたたかおう。非正規職撤廃・外注化阻止のストライキに決起する動労千葉をはじめとする労働組合との連帯、安倍政治・国策・差別とたたかう全国の人々と連帯し「三里塚から世の中変える」たたかいに共に立ち上がろう。


市東孝雄さんと内田ひろき


北原鉱治さんと内田ひろき

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