児童虐待・いじめ防止条例を制定

8月8日(木)
6月27日に開かれた本会議で、児童虐待・いじめ防止条例案が賛成多数で可決成立した。
柏市議会には総務と市民環境、教育民生、建設経済の4常任委員会がある。
児童虐待・いじめ防止条例は、教育民生委員会が発議し、議員立法により制定した。
今年の始めから教育民生委員会協議会が開かれ、この条例の制定に向けた勉強会を開催し、多岐に亘って議論を積み重ねた。
私、内田ひろきは教育民生委員会協議会に参加し、自らの生きざまに照らしながら積極的に意見を述べた。
私、内田ひろきは1971年、千葉県野田市で生まれた。
右目は生まれつき全く見えず、左目はうっすらと見えていた。
小学校に入り医師より、残された左目の視力も失ってしまうと宣告を受け、絶望の極致に追い込まれ学校に行く事すらできなくなった。
中学校に入り人生を悲観し、死を考え日々深夜徘徊を繰り返していた。
小学校から不登校だった為、学習に追いつけず「障害」を理由に教師が加担した激しいイジメもあり、学校を拒絶するようになった。
そうした中でも、一部の友人がいた。
しかし、中学3年生になると受験が迫りその友人も離れて行った。 いよいよ、孤独無縁になり「障害」をもって生きている事に絶望した。
中学までは親を恨み「障害」を悲観し、自分を傷つけて生きてきたが、高校に入学し、さまざまな「障害」をもつ仲間や外国人、被差別部落出身者など差別と抑圧を受け、同じ境遇を共にする友人達との出会いで価値観が変わった。
この時から、自らを悲観した生き方を変え、闘う「障害」者として人生の新たなスタートに立った。
こうした経緯から私、内田ひろきはこの条例案に賛成した。
児童虐待・いじめ防止条例では、虐待の連鎖を断ち切る事やいじめる側の子どもがおかれた社会背景に寄り添う事また、いじめを受けた子どもがメール通信を使って相談できるための環境整備などが謳われている。
一方、いじめ等対策関連機関に警察が含まれている事は疑問である。
教育民生委員長はこの疑問に対し、教育への警察介入を求めるものではないと答弁している。
いじめ等対策関連機関に警察権力が位置づけられている実態に警戒しながら監察を続け、子どもの権利条約や憲法が規定する基本的人権が尊重されるよう条例の運用をチェックする事が、決定権者である議会に課せられた責務なのである。

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