グループ・飛躍の春合宿

3月11日(日)
昨日から私、内田ひろきが所属する「視覚障害」者問題を考える会であるグループ・飛躍の春合宿に参加した。
飛躍は、障害者自立支援法廃止の闘いや分離教育粉砕の闘いなど「障害」者解放闘争に軸足を置き、反戦・反差別を中心に取り組んでいる。
合宿の時は「障害」者問題に限らず、さまざまな社会問題に触れている。
合宿は毎年春と夏に行っているが昨年の春は東日本大震災直後で、宿泊施設が使用できずに中止となり、夏は柏市議会議員選挙の直前だった為、参加できず久しぶりに一夜を語り尽くした。
2010年の夏には反基地闘争に連帯し、3泊4日の日程で沖縄を訪問した。
この年の春には、柏北部開発反対運動を担う大室反対協議会の方と交流。
2009年の8月には、山中湖で指定管理者に運営を委ねている図書館に働く労働者の現状を学んだ。
殆ど視覚「障害」者の長旅だが、いつも無事に帰宅する事ができる。
弱視の人に白杖を持った人が3、4人連なって歩く姿も社会啓発になっているのかも知れない。
合宿の1日目は、闘う労働者から川崎市における反原発の取り組みについて報告を受けた。
第二部では、リニア新幹線構想の問題を論議した。
リニア新幹線構想とは、品川から名古屋までを現在の半分の時間で結ぶとした計画のようだ。
しかし、これには大前提に大きな物理的矛盾が生じている。
仮に地下直線ルートを確保できたとしても各都県に駅を作り、リニアを止めたとしたら、加速しきった所で、次の駅を通過してしまう。
早めに減速を始めると最高時速に達しない為、現在の半分の時間で、同区間を結ぶ事は困難なのである。
地下直線ルートは自然破壊の最たるものであり、工事口を掘り当てる費用や用地買収の費用を考えると消費税を一体何%まで上げれば、事が足りるのだろうか。
リニア新幹線の運行には、莫大な電力を使用する。
このために原発をフル稼働したいと言う財界の狙いが見え隠れする。
工事を終えても取得した工事口の用地を売却できる見込みなどないに等しいだろう。
各駅に止まるリニアと基点から終点まで直行で向かうリニアを走行するには、余りに危険が大き過ぎる。
そもそも、運転センターで遠隔操作し、車掌も配置しない無人リニアに莫大な運賃を支払ってまで、利用する乗客は、どれだけいるのだろうか。
もし、何かの間違いで乗客が増加すれば、東海道新幹線の沿線経済がストロー現象により衰退してしまう。
これだけ、無駄を出し経済までもが疲弊する計画をなぜ強行しようとするのだろうか。
建設に当たる労働者は危険で過酷な仕事に従事する。
しかし、建設が終了してしまえば雇い止めは必至なのである。
これは、正に新自由主義の末期的症状であり、現実の社会に向き合おうとしない資本家・支配者の愚かな夢物語なのだ。
新自由主義は、将来を考えず今が良ければ、自分だけが良ければ良いとした目先の金儲けだけに終始する最悪の経済システムなのだ。
このようなデタラメ経済を支えるだけに過ぎないリニア新幹線構想は、何が何でも粉砕すべきなのである。
今日は、横須賀市のレジャー施設であるソレイユの丘を視察した。
ここはかつて米軍の施設だった。
千葉県と同様に神奈川県も基地だらけである。
とりわけ、神奈川県は米軍基地が点在している。
これらの早期返還を実現する事が政治に課せられた使命である。
横須賀基地への原子力空母の入港は、絶対に許してはならないのだ。
原子力空母が停泊している時に、東海大震災が発生した場合の被害は計り知れない。
原発事件から1年が経過した今、横須賀基地への原子力空母の入港阻止と非核三原則の立法化の必要性を改めて強く感じる。


飛躍の仲間達と内田ひろき

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