柏市立病院説明会

11月24日(月)
柏市は、9月14日(日)に行われた柏市立病院地元説明会に引き続き、松葉中学校で市内全域を対象に地元合意を得られないまま、説明会の名を借りた報告会を強行した。
秋山市長は、市立病院の柏の葉移転建設を決断した。
私、内田ひろきは市立病院の柏の葉移転建設案には絶対反対である。
市長は9月14日の住民説明会の場で、市立病院が二次医療としての今後担うべき役割として、200床規模の二次病院は、総合的に多くの診療科を担うのではなく、それぞれが専門や特色を持つ必要がある。
市立病院としては、小児科の充実と消化器内科などにより、地域の医療圏の中で貢献していく必要がある。
新しい場所で新しい病院を目指したい。
医師の確保においても、実現性が高い柏の葉移転建設案を選びたいと述べている。
また、9月議会終盤の答弁では、現在地に内科と整形外科を中心とした診療所を残し、新しい病院と何らかの交通手段で結ぶとも述べている。
しかし、市立病院は政策医療である為、現在地での建て替えが必要だ。
市立病院を柏の葉地域に移転すると現在地から二次医療が消えてしまう。
柏の葉地域では、辻仲病院が198の病床を稼働し、診療を開始している。
二次医療の空白地域を作り、民間医療機関と患者の奪い合い競争までも生み出し、柏の葉地域にわざわざ移転建設する案には大きな謎がある。
柏の葉地域に移転して建設するためには、疑問だらけの北部開発による区画整理事業地から新たに用地を取得する為、莫大な費用を必要とする。
このまま、柏の葉移転建設案に決定した場合に市長は、その財源として市債の発行も考えているようだ。
借金を積み重ねる事になれば、2013年度の包括外部監査で過大な稼働率予測だったと指摘を受けている南部クリーンセンターの建設で多額の借金をした二の舞となってしまうのである。
移転に係る総事業費全体で150億円以上を支出する為、柏市全域から異議を唱える事が重要だ。
秋山市長の説明を聞いていると、今月19日の衆議院解散を決断した安倍総理の記者会見を思い出す。
柏市の説明会テクニックだけは上等なものだ。
柏の葉移転建設の説明をした後に、小児二次救急の必要性を強調するあり様だ。
焦点を放散する説明会テクニックは日本の政治構造を物語る。
柏市は幸運にも、民間を含めた二次医療機関が均等に配置されている。
この為、救急車の傷病者搬送時間が大きく短縮できている。
二次医療と三次医療の症状線引きは、具体的なガイドラインがない為、二次医療と三次医療の中間にある患者の内、多くの生命が二次医療機関で救われている。
結果として、市内唯一の三次医療機関である慈恵医大病院への過度な負担が軽減できている。
こうした救急医療ネットワークを破壊してまで、市立病院を現在地から柏の葉へ移転しようとする裏側の企みには、ゼネコン・デベロッパー資本と北部開発の横暴が見え隠れする。

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