12月15日(水)
今日は私、内田ひろきが政策提言書を秋山市長に提出し、次の事項を要請した。
1.【計画と財政】
①経常収支比率を改善し、将来世代の負担を軽減するために事業と無駄の総点検をおこない、必要な施策の選別をおこなうこと。
②上記選別に当たって、その基準は市民の暮らしと命を守るものであること。
③策定作業中の柏市第四次総合計画後期基本計画に、財政運営の基本原則を明記し、合わせて実施計画においてその執行状況を明らかにすること。
2.【街づくり】
①つくばエクスプレス沿線の北部中央地区、北部東地区の 区画整理事業は、後年度において柏市の自治体規模を超えた財政負担が発生する恐れがあるので、根本的な見直しをおこなうこと。
尚、東地区の柏北高校跡地は市民要望を確認の上、県及び都市再生機構と協議してその利活用を図ること。
②柏の公有財産である土地および施設の一元管理をおこない不良資産の整理を早急におこない、未利用地を市民に公開のうえ処分を含め有効利活用を図ること。
③高柳駅前の区画整理事業は組合施行であるので、税金の投入はこれ以上増やさないこと。なお、高柳駅のバリアフリー化と西口改札の設置は区画整理事業と分離して東武鉄道に対して公共交通機関としての責務を求め基本計画を早期に策定・実行させること。
④北柏駅前の区画整理事業は住民との合意形成のうえ規模縮小も含めた再検討をおこなうこと。
⑤公共交通機関のバス利用を促進し、渋滞道路においては通勤時間帯におけるバス専用レーン、優先レーンの設置を関係機関と協議すること。
3. 【環境と生活】
①手賀沼の水質および環境改善を関係自治体と連携して推進すること。
②緑の基本計画は保全すべき緑の優先順位と財源を市民に明示して実行すること。
③産業廃棄物の不法投棄対策などは、特に、旧沼南地域の推進を図ること。
④安全な地下水の有効利活用を図るために千葉県環境保全条例の改正を県に求めること。
⑤八ッ場ダムからの撤退を柏市も構成団体の北千葉広域水道企業団に要求すること。
⑥大堀川、大津川への雨水流入管の基盤整備を推進して地域の洪水対策を実施すること。
⑦家庭用ミニダムの設置補助をおこないゲリラ豪雨による都市型水害への対策を講じること。
⑧容器包装リサイクル法の役割を見直し、分別収集・選別保管の費用を製品価格に内部化することにより、発生抑制と再使用を促進する仕組みの構築を国に働きかけること。
⑨自衛隊下総基地の航空機の騒音低減や事故防止対策を徹底させること。
4.【医療・健康・福祉】
①医療機関のネットワークを整備し、急変妊婦患者と救急患者の早急な受け入れ体制を構築すること。
②高齢者が住み慣れた地域で生涯を送れるよう小学校区単位にグループホームや小規模多機能型居宅介護施設等を整備し、特養施設入所待機者の解消をすること。
また、グループホーム等の安定した運営を可能にする為、介護報酬制度の見直しを政府に求めること。
③保育施設の拡充に加え、既存のファミリーサポート事業を改良し、小学校区単位に保育士を配置し、子育てネットワークを予算化する等、早期に183名の保育所の入所待機児ゼロを実現すること。
④移送サービス事業は柏市が市民との協働事業として位置づけて取り組むこと。
5.【公平・公正・情報公開】
①二元代表制の理念にしたがって、行政の付属機関の審議会や行政委員会等の議員登用は、法で規定されているもの以外は議員構成枠を定めないこと。
②審議会は原則公開とするが、傍聴者も審議会構成のパートナーであるとの認識をもって対応すること。
③政治倫理条例を策定して市長、議員らの口利きや不正行為を防止すること。なお、職員については法令遵守の徹底を図ること。
④情報公開を推進して柏市の政策、事業、財政状況等を公表し市民に対する説明責任を果たすこと。
⑤個人情報を保護しつつ、文書の管理規定を見直し公文書の不当な処分を防止すること。
6.【教育】
①市立幼稚園を存続し、児童虐待やネグレクトといった公が係わるべき、新たな幼育課題に対応できる仕組みを作ること。
②少人数学級、チームティーチングの促進などにより子ども達が考える力、自らを主張し表現する力、他人との違いを受け入れる力を身につけられる学習環境を整備すること。
③ノーマライゼーションの理念に基づき、障がい児が地域の学校に通学できるようインクルーシブ(統合)教育 の環境を整備すること。
④さまざまな事情により義務教育を受けられなかった市民に公立夜間中学を開設し、学びの機会を提供すること。
⑤フリースクールの整備やNPOとの協働を通じ、不登校児童生徒が安心して過ごせるための居場所を確保すること。
⑥学校適正配置を実情に合わせて柔軟に見直し、特に喫緊の課題となっている風早北部小学校のマンモス化による劣悪な教育環境を手賀の杜地区の保護者と児童の意向を尊重し改善すること。
7.【市民参加と協働】
①市民の市政への参加と協働が喧伝されて久しいものがある。その実をさらに上げるために広報広聴制度と パブリックコメント制度を見直し、行政と市民の双方向のコミュニケーションをはかる努力をすること。
8.【男女共同参画】
①「男女共同参画宣言都市」となることを宣言し、柏市をあげて男女共同参画社会づくりに取りくむこと。
②2020年度までに、市政や、学校教育、地域活動等あらゆる分野において、指導的地位に占める女性の割合が、少なくとも30%程度とするという目標を設定し、そのためのプログラムを策定すること。
9.【平和と人権】
①「平和都市宣言」を遵守し、平和施策を遂行すること。
②大室基地に配備中の03式中距離地対空誘導弾の速やかな撤去を政府に求めること。
③障がいのある人もない人も差別なく共に暮らせる街づくりをする為、かしわ版「障がい者差別撤廃条例」を制定すること。
④柏市民が人間らしく当たり前に生きられるよう、人権・身の上相談事業を改良し、命の砦となる人権施策を拡充すること。
10.【食と農】
①無農薬、有機農業等の安全な農産物の生産・販売を支援すること。
②学校給食は地域で生産された安全な食材を優先し使用すること。
11.【経済】
①地域での雇用を確保するために商店街の活性化、中小企業の育成支援を推進すること。
②柏市の職員採用に際し、障害者法定雇用率の拡大に努め、さらに民間企業へ障害者法定雇用率の達成を働きかけること。