グループ・飛躍の春合宿

3月31日(日)
昨日から私、内田ひろきが所属する「視覚障害」者問題を考える会であるグループ・飛躍の春合宿に参加した。
飛躍は、福祉制度改悪阻止の闘いや分離教育粉砕の闘いなど「障害」者解放闘争に軸足を置き、反戦・反差別を中心に取り組んでいる。
合宿の時は「障害」者問題に限らず、さまざまな社会問題に触れている。
殆ど視覚「障害」者の長旅だが、いつも無事に帰宅する事ができる。
弱視の人に白杖を持った人が2、3人連なって歩く姿も社会啓発になっているのかも知れない。
今回の合宿は三里塚闘争の現場、成田で開催した。
2日目の今日、成田市赤坂公園で行われた三里塚芝山連合空港反対同盟全国総決起集会に決起した。
集会後は、成田駅周辺までのデモをやり抜いた。

基調報告から抜粋

(1)本集会は、何よりも東京高裁に移った請求異議裁判闘争に勝利し、農地取り上げの強制執行を阻止するための総決起集会です。
裁判の焦点は強制収用が許されるのか否かにありますが、1991年、シンポ・円卓会議の前に当時の村岡運輸大臣は「いかなる意味においても強制力は使わない」と表明し、今も社会的な公約として生きています。成田空港会社(NAA)が強制収用に手を染めることなど許されるわけがありません。
それにもかかわらず、強制執行にお墨付きを与えた千葉地裁・高瀬判決を絶対に許すことはできません。
私たちは、体を張って農地を守る正義を体現するべく、とことん控訴審闘争を闘います。
東京高裁に攻めのぼるために、控訴審における新たな要望書の取り組みを開始します。
裁判の日程はまだ決まっていませんが、本日から要望書を集中していただきたいと思います。
また、高額担保金による運動つぶしを跳ね返すために、新年の旗開きから400万円カンパをお願いしています。
短期間の間に多くの皆さんからご協力をいただきましたが、それでもなお、目標の半分に達していません。
まわりの方々にも広げていただいて、目標達成に向けたご協力を重ねてお願い致します。
東京高裁に攻めのぼる一方で、6月30日には3回目めの樫の木まつりを開催します。ぜひお集まり下さい。

(2)2点目として、私たちは空港機能強化策を絶対に許すわけにはいきません。
昨年の4者協議会で合意を得たとして、NAAはA滑走路の深夜飛行時間の延長を今年10月末から前倒ししてやろうとしています。
しかし、「内窓」と言う騒音を下げる施策対象の住民847軒中、申請は124軒にとどまっていることが報道されています。
ここに表れているように、空港会社や自治体のトップが「内窓で35~40デシベル騒音が下がる」と言いなしても、住民は強い不信感をもっています。
空港機能強化策に誰も納得などしていません。
そもそも、大阪や福岡など日本の内陸空港や、基地の周辺でさえも深夜8時間の静穏は確保されているのです。
このような住民無視の暴挙は、民主党政権で国交大臣になった前原が羽田国際化を打ち出した頃から顕著になりました。
相川芝山町長は2009年12月、空港周辺自治体協議会で「深夜早朝便の規制緩和」をうち出したのです。
成田では2010年1月から団結街道封鎖の準備に入っています。
住民の長であるべき町長・市長が空港会社ではできないようなことまでやりだし、命よりカネの行政に大転換したのです。
国策の強制に対して、住民自らが闘わなければ命や暮らしを守ることもできません。
生活と郷土を守るために立ち上がっている住民の怒りと不安を共有して闘いましょう。
共に空港機能強化粉砕・第3滑走路阻止、軍事空港を阻止しましょう。

(3)安倍内閣は百兆円を超える一般会計予算の中で、福祉予算を削り軍事予算を拡大しました。
統計調査をねつ造して民衆の生活を破壊しながら、一機100億円以上もする戦闘機を100機購入する計画(総額1兆2千億円)だと言います。
他方、のべ50名をこえる関西生コンに対する弾圧は、単なる労組破壊にとどまらない労働運動・反戦闘争を圧殺しようとする攻撃です。
沖縄では住民投票が実施され、県民の圧倒的多数が辺野古新基地建設にNOを突きつけました。
しかし安倍政権は恥知らずにも「粛々と建設をすすめる」と言っています。
「復興五輪」の名の下に、福島切り捨てが進められています。
20ミリシーベルトでの帰還が強制され、補償も打ち切られようとしています。
首都圏では老朽化した東海第2原発に“安全審査合格”のお墨付きが与えられています。
空港か住民か、カネか命か、国策か人権か、戦争か平和か、戦争・改憲に突き進む安倍政権と労働者民衆の正義は全く相容れません。
怒りの爆発は不可避です。嵐のように見える攻撃の数々も、安倍政権の危機のあらわれに他なりません。
ここに集まった皆さん、動労千葉の皆さん、関西生コンの皆さん、沖縄の皆さん、福島の皆さん、すべての皆さんが、この世の中を変えるために団結して不屈に闘いぬくこと、そこに勝利の道があると信じています。
とりわけ、天皇代替わりや統一地方選・参院選をテコとした改憲攻撃を何としても打ち砕きましょう。
53年目に入る三里塚は、農地を守り、改憲阻止の先頭に立ちたいと思います。
闘いの陣形をさらに広げ、決戦に勝利するために、きたる10月13日に全国総決起集会を開催します。
皆さん、共に闘いましょう。

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