三里塚芝山連合空港反対同盟の旗開き

1月11日(日)
私、内田ひろきの後援会である柏の自治力を活かす会の仲間と7人で、三里塚芝山連合空港反対同盟の旗開きに決起した。
いよいよ、市東孝雄さんを巡る裁判闘争は千葉地裁での不当判決を受け、控訴審に入った。
食料自給率が40%を割り込んでいる現在、成田空港の拡張と農業を比較すると農業に公共性があるはずだ。
国は、日米軍事同盟と並ぶ日米経済同盟であるTPPを推進するためにも市東孝雄さんの農地を取り上げ、成田空港を拡張しようと躍起になっている。
政府と空港会社は、騒音を撒き散らし、離着陸制限(カーフュー)の緩和による24時間空港化と新たな第三滑走路建設を画策している。
オリンピックファシズムと成田の軍事空港化をむき出しにした国策暴力を粉砕する闘いは、革命を勝ち取る闘いそのものである。
地元、柏に目を転じて見ると、国策として進められてきた柏北部開発では、農地を収奪し、既に500億円以上もの税金がゼネコン資本に吸い上げられている。
国策で農地を奪い、開発する攻撃は成田空港の建設と同じである。
また、南部・沼南地域の上空は空港の拡張合戦に伴い、3層空域となっている。
下総基地の航空機は、地上から900m上空の範囲で飛行する。
2010年に羽田空港第四滑走路が供用開始となってからは、南風時に羽田へ向かう航空機が地上から1200m上空まで下降し、下総基地の航空機と300mの高度差にまで接近し、着陸態勢に入る。
成田空港を飛び立つ韓国便の全部とヨーロッパ便の一部は、気流に乗り切れず、柏の上空ではまだ離陸途上なのである。
航空機の運航は、離着陸時に最も危険がある事は言うまでもない。
住民を危険にさらし、農民の生きる権利を剥奪し、農地を収奪する空港の拡張合戦には公共性の一欠けらすらないのだ。
デタラメな空港政策と真っ正面から対決し、成田空港の廃港を要求する三里塚闘争は、まさしく正義なのである。
今日の旗開きでは、次の方針を採択した。

闘争宣言から抜粋。

2015年、三里塚闘争は足かけ50年になる。本年は、その歴史のすべてを注ぎ込んで勝負する決戦の年だ。安倍首相は年頭から「改憲」論議を表明し、「積極的平和主義」の名の下、戦争・改憲政治を加速させている。民衆の怒りの声は地に充ち満ちている。極反動・安倍政権に対して、反戦・反権力の砦=三里塚は今こそ闘いの先頭に立つ。
市東孝雄さんの農地を死守する闘いが待ったなしの決戦に入る。農地裁判の控訴審は、3月4日、4回目の弁論を迎える。東京高裁小林昭彦裁判長との対決は、審理打ち切り策動をめぐる白熱的な攻防となった。早期結審・反動判決策動を打ち砕き、市東さんの畑を、全人民の力で守り抜く。本日の旗開きをもって、周辺住民をはじめ、全国の労働組合、農業団体、市民・学生など、あらゆる人々に農地を守る3万人署名をあらためて呼びかける。
地盤沈下にあえぐ成田空港会社の夏目誠社長は、第3滑走路建設や24時間空港化推進を「国と歩調を合わせる」と新年あいさつで明言した。断じて許されない。周辺住民との連帯をさらに強め、第3滑走路建設と対決し、粉砕する。
米価が大暴落した。安倍の新農政が日本農業を壊滅させようとしている。「成長戦略」の名のもと、1%の利益のために99%の労働者・農民を犠牲にする悪政をどうして許せるか。怒りの声をひとつに束ねるときだ。
昨年、われわれは霞が関に攻め上って闘う人々と大合流を果たし、東京高裁と権力を追いつめた。さらに縦横無尽に闘う。反対同盟は3・29全国総決起集会を、1968年2、3月の決戦場であった成田市旧市営グラウンド(現栗山公園)で開催する。この地は実力闘争の原点だ。われわれは47年ぶりに、成田市中心部にうって出て、13万市民と合流し新たな北総決起を切り開く。
福島の怒りと結び、川内原発の再稼働を阻止しよう。辺野古新基地建設と闘う沖縄との連帯をさらに強めよう。動労千葉を先頭とする労働者、全国農民会議と結んで労農連帯を深め、さらに国際連帯を発展させよう。全国学生は闘いの先頭に立とう。関西住民をはじめ、広範な市民運動との連帯を求め、三里塚闘争のさらなる広がりを作り出そう。
・市東さんの農地を全人民の力で守り抜こう。
・第3滑走路建設粉砕・空港の24時間化を阻止しよう。
・3・4控訴審-3・29三里塚全国集会を大闘争にしよう。


旗開きに決起する内田ひろき

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