三里塚芝山連合空港反対同盟の旗開き

1月12日(日)
私、内田ひろきの後援会である柏の自治力を活かす会の仲間と7人で、三里塚芝山連合空港反対同盟の旗開きに決起した。
いよいよ、市東孝雄さんを巡る裁判闘争は千葉地裁での不当判決を受け、控訴審に入る。
食料自給率が40%を割り込んでいる現在、成田空港の拡張と農業を比較すると農業に公共性があるはずだ。
国は、日米軍事同盟と並ぶ日米経済同盟であるTPPを推進するためにも市東孝雄さんの農地を取り上げ、成田空港を拡張しようと躍起になっている。
地元、柏に目を転じて見ると、国策として進められてきた柏北部開発では、農地を収奪し、既に500億円以上もの税金がゼネコン資本に吸い上げられている。
国策で農地を奪い、開発する攻撃は成田空港の建設と同じである。
また、南部・沼南地域の上空は空港の拡張合戦に伴い、3層空域となっている。
下総基地の航空機は、地上から900m上空の範囲で飛行する。
2010年に羽田空港第四滑走路が供用開始となってからは、南風時に羽田へ向かう航空機が地上から1200m上空まで下降し、下総基地の航空機と300mの高度差にまで接近し、着陸態勢に入る。
成田空港を飛び立つ韓国便の全部とヨーロッパ便の一部は、気流に乗り切れず、柏の上空ではまだ離陸途上なのである。
航空機の運航は、離着陸時に最も危険がある事は言うまでもない。
住民を危険にさらし、農民の生きる権利を剥奪し、農地を収奪する空港の拡張合戦には公共性の一欠けらすらないのだ。
デタラメな空港政策と真っ正面から対決し、成田空港の廃港を要求する三里塚闘争は、まさしく正義なのである。
今日の旗開きでは、次の方針を採択した。

闘争宣言から抜粋。

2014年、反対同盟は新たな決意を持って闘いに立つことを宣言する。闘い半ばで無念にもたおれた萩原進事務局次長の遺志を引き継ぎ、三里塚闘争に必ずや勝利することをここに誓う。
なによりも市東さんの農地闘争に渾身の力を込めて決起する。
農民の命を奪い取る昨年7・29多見谷不当判決を断じて許してはならない。農地法を違法に使った土地収用攻撃は、農民から耕す権利を奪うものであり、TPPと成長戦略による農業つぶしの先取りにほかならない。
だが、1万2千筆の緊急署名を実現した昨年の闘いは、三里塚闘争の新たな発展を切り開いた。これを力に、法廷では証拠隠しにひた走る空港会社をぐいぐい追いつめている。
われわれは、本日の旗開きをもって、新たな3万人署名運動を開始する。空港周辺・騒音下住民をはじめ、労働組合、農業・農民団体、消費者組織、市民・学生など、全国のあらゆる人びとに市東さん3万人署名を呼びかける。3・23三里塚全国集会(東京・芝公園)、3・26控訴審第一回弁論を農地取り上げ阻止・控訴審闘争勝利の大闘争にしよう。
安倍内閣の反動攻勢は一線を越えた。秘密保護法と沖縄辺野古新基地建設の強行。武器供与、靖国参拝、そして原発推進と消費大増税に踏み込むのは、絶望的な危機のあらわれにほかならない。
戦争政治と格差の拡大に民衆の怒りは地にあふれ、霞が関はシュプレヒコールの嵐に包まれている。TPPと減反廃止で日本農業をかい滅に導く新自由主義農政に、どうしてがまんできようか。
萩原さんが訴えた「霞ヶ関に攻め上ろう」「あらゆる人々と交わり連帯しよう」という道を、今こそ受け継ぎ発展させよう。三里塚は市東さんの農地闘争を闘いの中軸にして、改憲と戦争に突き進む安倍内閣に立ち向かう。「国策」をうち破る民衆の行動で、安倍政権を打ち倒そう。
福島の怒りと結び沖縄との連帯をさらに強め発展させよう。外注化・非正規化と闘う動労千葉、全国農民会議と結び、労農同盟の新たな強化へ。関西住民、広範な市民運動との連帯を求め、三里塚闘争のさらなる広がりを切り開こう。
東アジアの戦争危機が強まる中で国際連帯を強め、今こそ戦争反対を貫こう。
2014年闘争勝利へ前進しよう。


旗開きに決起する内田ひろき

追伸
昨年末、69歳で他界した闘う仲間である萩原進さんのご冥福をお祈り申し上げます。
欠陥空港が廃港に追い込まれて行くサマを天国から見守っていてください。

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