金子みすゞ詩朗読コーチング会

2月23日(土)
アミュゼ柏で詩の朗読会が開かれ、妻と共に参加した。
今日は金子みすゞ著「鯨捕り」「林檎畑」「不思議」を朗読した。
特に「不思議」は、日本の封建主義と今の世相を描き取っている。
日常の自然現象で、当たり前な事を不思議と感じる感性は、金子みすゞならではである。
この感性を特殊なものとして扱われてしまうような現代社会を金子みすゞは予言していたのだろうか。
たわいもない事で、人々が対立してしまう程、悲しい事はないのだ。
自然界において人間は、一つの生命体であり、決して優れた動物ではないと思う。
しかし、人間だけは他の生命体が、持ち得ない思想と理性を持っている。
経済的にも、時間的にも暮らしに余裕が持てず、空気を読まなければ生きづらくなってしまった現代社会に金子みすゞは、警鐘を鳴らしていたのではないかと感じた。
詩は小説と異なり、作者が訴えようとする事を読み手が、自らの価値観で解釈を加える。
私、内田ひろきは普段、どうしても評論文を読む事が多くなる。
小説や論文は起承転結が明確に記述してある。
これに慣れて、硬くなっている頭を想像と言う感性でストレッチしたような、そんな一時だった。

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